#####################################################################################################    「原則」という概念について ##################################################################################################### 「原則」の概念は、老子の「道(タオ)」、船井幸雄氏による「原理・原則」と同じものである。 ・参考までに船井氏の著書から引用します 「 どうしてそれだけ伸びることができたのか。もちろん私の会社だけではない。 クライアントの会社の成功例などを含めて考えてみると、そこにひとつの大きな理由があることが、私にやっとわかってきた。 それは、どうやら天地自然の理に合っていたからだ、ということなのである。 世の中には、世の中をつくり、動かしている大きな原理・原則がある。 この原理・原則こそが、天地自然の理だということをわれわれは知っている。 この世の中は、おそらく単純な原理・原則によってでき上がり、運営されているのだろう。 だが、われわれは天地自然の理のほんの一端しか知らない。 いろいろなことを知っているようでいて、実は世の存在の原理、運営の原則の何万分の一も知らないのではなかろうか。 しかし、知らなくても世の中は確実に動いている。その動きのなかに原理・原則がある。 この原理・原則に合ったことを実行していれば、どうやら「つき」がめぐってきて成功するが、 それに反することを行っていれば、「つき」は逃げ、売り上げも利益も下がっていかざるをえない。  書籍:図解 即時業績向上法―「つき」を呼ぶ船井流原則経営のすすめ(1989年出版 第一章 第二節より)  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828403736/ 」 また、松下幸之助氏も同様のことを述べられています。 ・参考までに松下氏の著書から引用します 「 経営というものはまことにむずかしい。 いろいろな問題がつぎからつぎへと起こってきて、それに的確に対処していかなくてはならない。 考えるべきこと、なすべきことがいろいろあり、それを過たないということは、確かに容易なことではない。 しかしまた、考えようによっては、経営はきわめてやさしいともいえる。 というのは、それは本来成功するようにできていると考えられるからである。 私は自分の経営の秘訣というようなことについて質問を受けることがあるが、そういうときに 「別にこれといったものはないが、強いていえば、"天地自然の理法"に従って仕事をしていることだ」という意味のことを答える場合がある。 (中略) そのように、私のいう、"天地自然の理に従った経営"というのは、当然なすべきことをなすということである。 それに尽きるといってもいいかもしれない。 その、なすべきことをキチンとなしていれば、経営というものは必ずうまくいくものである。 その意味では、経営はきわめて簡単なのである。 (中略) 私自身についていえば、そういう点で、なすべきことをなし、なすべからざることをしないようにということを心がけて、ずっと仕事をしてきた。 時として判断を誤って、なすべきことをしなかったり、なすべきでないことをしたりしたこともあった。 しかし、心がまえとしては、なすべきをなし、なすべからざることをしないということに極力、努めてきたつもりである。 限りなき生成発展というのが、この大自然の理法なのである。 だから、それに従った生き方というのは、おのずと生成発展の道だといえよう。 それを人間の小さな知恵、才覚だけで考えてやったのでは、かえって自然の理にもとり、失敗してしまう。 大いに知恵を働かせ、才覚を生かすことも一面きわめて大切であるが、 やはり根本は人知を超えた大きな天地自然の理に従って経営をしていくということでなくてはならないのである。  書籍:実践経営哲学(P45-50より)  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569575625/ 」 結論として、「原則」を元に思考・行動していくようになると、 いつの間にかにそれを思考法として使えるようになってくることが判明したということです。 すなわち「原則」が身に付いてくるのです。 人は無知の状態で生まれて来ますが、 あらゆる分野において、人は学習していくことで何が「原則」に適っているのか(原則的なのか)が分かるようになってくるのです。 つまり、この世の中のあらゆる物事には因果関係があり、 人は学習していくことで、それらの因果を捉えられるようになっていくということ。 そしてその因果を捉えることで、その因果を捉えている物事の範囲内では自在に物事をコントロールすることができるようになる。 それは、何が理に適っていて、何が理に適っていないのかが判断できるようになるからである。 それゆえ理に適った行動を選択できるようになる。 また、そこまでは進まなくても、人は「原則」を指針として思考・行動することができるようになります。 それによって「原則」に従って(則って)進むことができるようになるのです。 「原則」は"考え方の元になるもの"として有効に使うことができるものだったのです。 また、視野を広げていくことにより、様々な分野における「原則」の効用を知ることもできます。 <参考文献の一部を紹介(http://www.gensoku.net/より)> ・原則は自明的な自然の法則といえます。 http://www.gensoku.net/bunken6.html ・あらゆる物事には原理・原則が存在し、まずはそのことを知りなさい、学びなさい http://www.gensoku.net/bunken9.html ・「経営の原理原則」が説かれています。 http://www.gensoku.net/bunken2.html ・「映像の原則」が説かれています。 http://www.gensoku.net/bunken4.html ・「空手の原理原則」が説かれています。 http://www.gensoku.net/bunken7.html ・「商売の原則」が説かれています。 http://www.gensoku.net/bunken11.html ・「マネジメントの原則」が説かれています。 http://www.gensoku.net/bunken12.html #####################################################################################################    「原則」を用いた発想法を見いだす(原稿後半部から一部を抜粋) ##################################################################################################### ここで、考え方に関するイメージを述べておこう。 「原則」を掴んだ私がイメージする考え方の概要とは、 無理矢理な表現ではあるが、物事にあたかも方眼紙のようなものを投影して眺めることができるといったところだろうか。 方眼紙で言うところのマス目に当たるのが、「原則」による絶対基準なのである。 世の中には絶対音感を持つ人間がいるが、これと原理的には同じようなものなのだろう。 おそらく無数のパターンがすでにマッピングされてある頭をもってすれば、 五感によって得られた情報が、自分の持っている地図の中で、 どこの位置づけにくるものかを瞬時に判断できるようになるのだろう。 もしも全く未知の情報が入ってきたのであれば、新しい地図を作成するための糧になるのである。 人は、まずは判断の基準となる地図を作るため、膨大な量の情報を手に入れる必要がある。 つまり、学習する必要があるということである。 また、価値を最大化するという思考のイメージについても述べておこう。 "価値最大化の原理"が見えてくる一つの簡単な例題を挙げておきたい。 まず、ここに一本の長いひもがあるとする。 この両端を結んで、そのひもの内側の面積を最大にしようとする。 するとこのひもは、円になったときがその面積を最大にするのである。 数学の世界では等周問題と呼ばれているものである。 この「円になったときの面積が最大になる」というのは事実である。 そして物事全般に言えることなのだが、 物事の価値が最大になる形というのは、「原則」によって簡単に分かってしまうのだ。 その形はとても単純なために、経験を積めばすぐに分かるようになってくる。 繰り返しになるが、その特徴的な形が存在するというのが"価値最大化の原理"の意味するところなのである。 この例題で言えば、円という形である。 この例題の場合、直観的に面積を最大にしようと考えていくと、どう考えても円形になってしまうのだが、 これを自力で証明しようとするならば、非常に難しい。 もっとも、ここではその証明について言及するつもりはない。 ここで伝えたいことは、数学的には証明が難しくても、その答え自体はすぐに見えてくるということである。 この場合、別の方法を用いれば、この命題が正しいことはすぐに見えてくる。 例えば摩擦のない場所にひもを置いたとして、 その中に水を注いでいったらどうなるだろうか(実験のために都合の良いひもを想定してほしい)。 まずはひもの中に水がたまっていくのだが、歪んだ形であったのが、次第に丸みを帯びてくるものと予想される。 そして最終的には円形になってくるだろう。 歪んだ形では入りきらなかった水も、ひもを円形に押し広げることで内部の容積を最大にしようとする力が働くからである。 だが、完全にひもが円になったあとは、それ以上の水を内部に蓄えることはできなくなり、 水はこぼれ始めてくることになると思われる。 このような思考実験をしてみれば、数学的には証明ができなかったとしても、 自然界に存在する原理、すなわち「原則」によってその命題は示されたかのように思える。 断定はできないのだが、間違いのない事実なのだろうと考えられるのである。 実のところ、「原則」によって価値を最大化する行動が見えるという内容は、この例題のようなイメージなのである。 おそらく「原則」によればそうなるのだが、 何故そうなるのかと言えば、それが「原則」による流れだからだとしか言えないのである。 しかしながら、あらゆるものを「原則」によって考えていくことが可能であり、 どうやらその考え方を用いても矛盾は無く、それどころかやはり見事な結果を生み出すのである。 自然界は、そのような作りになっているのだとしか言いようがないのだ。 一般に、物事は基本的に発散していく性質を持っている。 また、経営というものは、重要なものから順に重みを置くという、バランスをとって運営していく必要があり、 その場にある全て(全てが全て有効であるわけではないが)の資源をうまく利用するように考えていくのである。 当然その場に関係してくる全てのものの全体像を捉えられなければ、このように考えることはできない。 これらの話をひっくるめて考えれば、価値を最大化するという行動がどういうものになるのかは自ずと見えてくる。 「原則」を掴みさえすれば、価値を最大化するということは難しいことではない。 それが分かってしまえば、あとは実践するという行動に移すだけである。 #####################################################################################################    価値最大化の考え方について ##################################################################################################### ・参考に飯田史彦氏の著書から引用します 「 私は経営学者なので、本書は一貫して、いかにも経営学的なアプローチ(思考法)によって記述する。 経営学的思考とは、わかりやすく言うと、「あらゆる価値の最大化を目指す」ということであり、 そのためには、「投資した資源(資金・労力・時間など)を効率的に回収して、それを上回る利益をあげる」ということだ。 それでは、本書でいう「あげるべき利益」とは、何だろうか? 企業経営の場合には、それは「会社としての成長」であり、具体的には、資金が増えたり、シェア(市場占有率)が高まったり、 株価が上がったり、新たな技術・能力を身につけたり、社会的評価が高まったり、優れた人材が集まるようになったりすることをいう。 これを、大学で学ぶ学生に置き換えて見ると、あげるべき利益とは、「人間としての成長」ということになるだろう。 つまり、大学生は、受験に合格して「学費」を投資することにより、「大学生という身分と、学生生活という数年の時間」という 「自己経営」の手段・道具を手に入れ、それらを効率的に活用しながら、 「人間としての成長」という利益をあげるべきだということになる。 したがって、その過程では、「大学や学生生活に伴うあらゆる価値を、どのように最大化すれば良いのか」という問題意識が、 大いに問われるのである。  書籍:大学で何をどう学ぶか(飯田史彦 著)p25-26,本書のアプローチより  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569575374/ 」 #####################################################################################################    感想_mi.txt ##################################################################################################### 感想です。 (一応文章を読む前、そしてその後の話という流れにしています) 「人生最大の発見」とか「原則」とか、世の中にそんなものあるのか? というのが初めの感想でした。 謎、そして1さんの謎を含みつつも核心に近づいていく書き方から、 私なりに「原則」を理解しようとしました。むしろ「原則とはこうだ!」という 1さんの文章から「原則」というものを言葉で説明したい!という思いの方が強かったです。 そこから、一度1さんに質問をぶつけたところ、それは「原則」の一部分でしかない、 ということを伝えられ、また悩みました。正直答えだと思っていたものが、 まだ本質の一部分でしかないって相当に悩みますよ(笑) その後考えた後(原稿の後半部分を読んだ後でしょうか)、私はある結論に至りました。 『「原則」とは「調和」である』というのが私の結論です。 また、以降で述べている「原則」は この一言だけでは全く意味が分からないので、順を追って説明したいと思います。 私の大学での専門分野は情報学ですので、基本的にはその考えがベースになっています。 私は、「原則」が物事すべてを表現できるという点から、「原則」とは多次元のベクトル空間で あると仮定しました。いわばただの入れものであるとします。 言わば「原則空間」とでも言いましょうか・・・ その中に全ての森羅万象が各次元の要素として入っています。 自然の各要素はそれぞれが多次元空間を持ち、それぞれが独立して動いているように見えますが、 実は大域的に見ると、「原則空間」の要素であるために「原則空間」に作用されるという点を 持ちます。 さて、これだけでは「原則」というものは表現できません。実際初めの段階でも、 「次元論」の話かな〜?という仮定がありましたが、 結局初めの段階ではここまでしか発想できていなかったため、この考えを用いるに至りませんでした。 しかし、後半部分を読んでから、この全ての次元を「バランス」させる、 つまり「調和」させることによって「原則」という考えを満足できるのではないか? という考えが巡りました。 この「原則空間」を見て、足りない次元群(何らかの要素)を補うように行動すること、 これが即ち「原則」に沿った行動なのではないでしょうか? そして、全ての次元要素が一定値(例えば100と仮定します)になった状態、 それが「原則」的な世界=理想的な世界なのではないかと思います。 ただ、このある一定の値のバランスされた世界でもある種理想的なものになっていると 考えますが、各要素がさらに上、ひいては無限大の領域まで成長しようとすることが 真の意味での「原則」的に理想的な世界にすることなのだと考えます。 こういう意味で、資本主義は「競争」することで無限大を目指していたことから、 ある程度成功したのではないか、と「原則的には」考えられます。 また、小さなところでは、「逆上がり」で考えると、自分は体のどの部分をどう気をつければ よいのか?という足りない部分を補っていくことで、「逆上がり」というある一定値における 結果を満足させていくことが出来ます。さらにこれが発展すれば「大車輪」とかに なっていくのかもしれませんね(笑) 非常にシンプルな考えなのですが、私の中ではこれがある種「原則」的なものなのではないか、 と思っています。いや、シンプルだからこそ「原則」なのでしょうか・・・ 私の中では、この考えを「原則」とすると、当てはまる事例が数多くあります。 そのことからも、これが答えだ、という考えが私の中にあります。 > もっとも、「原則」を100%理解するためには、 > 「原則」を「原則」として理解する必要はあると思います。 > > 伝えられたその答えは、円周率で言えば3.14というところでしょうか。 > 本当の答えはπですから。 > πはπとして理解するしかありません。 > どんなに桁数を増やしてもπにはならないのです。 これを聞けて安心しました。 私の考えは間違っていなかったのですね。 あと1さんの考えを理解できたことを素直に喜んでいます。 そして、私の中でどうにかその「原則」を自分なりの言葉で表現したい! と思い、このような形で表現した次第です。 3.14という表現、非常にうまいと思います。 しかしながら、私の考えはまさにそこにあります。 「原則」を理論的に(なってるかは謎ですが)説明したかったのです。 ・・・あ、一応感覚的にも理解しているつもりです。ご安心下さい(笑) 「原則」を知ったことによる自身の変化は・・・ 正直様々なことを「原則」に当てはめるようになりました。 これはある種の「意識改革」になっているのだと思っています。 そして、いわゆる「原則的」である考え方に対して、納得しているようになっています。 「原則」に従うことで、うまくいくならばそれに従うのが最善、と思っていますからもちろんです。 また、過去の自分の行いを「原則」に当てはめて考えてみたりもしました。 これによって自分を改めて省みることも出来ました。 ・・・まさか、ちょこっと読んでみたものがこんなに影響を与えるとは。 単純な考え方ですが、非常に今後の人生にとって重要なものになると考えています。 > そういう意味では、やはり情報学的に表現されたその内容は、 > 「原則」そのものではなく、"価値最大化の原理"を示したもの(その内容を展開したものと言える)。 > そして、『「原則」とは「調和」である』というその方が、「原則」の作用の説明として、より近いのだと思います。 確かに、情報学的表現は「価値最大化の原理」を基礎として展開しました。 私自身も、「円状のヒモに水を・・・」のところでこのイメージが生まれています。 そこから「原則」本体にこじつけて(笑)、「調和」というワードを用いました。 基本的に私も同じ認識です。1さんと考えを共有できて嬉しいです。 > ちなみに、miさんに頂いたその内容を、試しに数人の人に読んでみてもらいました。 > > 私の場合は、やはり数理に携わっているので、その表現が染みいるように伝わってきたのですが、 > どうやら数理になじみのない人には、我々と同じような感覚で理解することは不可能な様子です。 これは非常に光栄に思います。 まさか1さん以外の他の方に読んで頂くとは思ってもみませんでした。 感想を見て、理解して頂いていることも確認致しました。 拙い表現でしたが、他の方にも同様な認識が生まれるとやはり嬉しいものですね。 思いっきり数理的な表現を用いているので、数理の苦手な方には難しかったと思います。 しかし、「原則」を理解するためには、ある程度の精神世界から 隔離された無機質な世界(=私はそれを数理的、特にデジタルな世界としました)の上から 見たほうが到達しやすいのではないか?と私は思っています。 この点では、1さんの仰った通り、「今までの概念を捨てる」ようなことが当てはまるのではないか、 と考えています。 それだけ「原則」は、「原則的な」考えを持たない方にとっては画期的ですしね。 > 原稿に掲載する際、20代後半 男性といった紹介をしたいのですが、どの程度までの情報を出しても良いでしょうか? > これで載せるというのをお願いします。 私の言葉を掲載するということに本当に感謝いたします。 20代後半、男性でも結構ですが、情報学的な表現もありましたので、現在の職業であるSE(駆け出しですが^^;)、 (他の方がもしお名前等掲載されていたら)miというHNも使用頂いて構いません。 他の方がどのように紹介されているのかが不明ですので、上記の情報でアレンジお願いします。 原則の追加分ですが、正直「まだ追加するの?」という考えから読み始めましたが、 非常に分かりやすい文章になっていたと思います。 「原則」を理解出来た(と思っている)私としては、「原則」にあてはめながら終始読むことが 出来ました。 今までの文章から、「『原則』ってこういうことなのかな?」と思っている人には、 この文章を読むことは、自分の考えに対する非常によい確認作業となるのではないでしょうか。 これは蛇足にはなっていないと思っています。 P.S. 早く「原則」を他の人に説明したくて仕方がありません。 この辺り、1さんの目論見通り、いや「原則」の通りと言っておくべきでしょうね。(笑) #####################################################################################################    I氏.txt ##################################################################################################### 全体の価値がもっとも大きくなるよう、各要素のバランスを取ること、 逆に言えばいきなり無限大に価値を大きくすることはできないという、「限界」ですね? それらについては、自分としてはこんなイメージを持っています。 人材、資金、情報、時間などを使いすぎると、「価値」を最大化できない。だからこそ、これらのことを「条件」と呼ぶ。 無限大の価値と、それらの条件との「バランス」をとるようにも思えます。 視野を大きくすればそれらの条件に、「業界内のバランス」「国々間のバランス」が加わるでしょうし、 また時代が進めば、世界全体の価値はより大きくなるべきです。 (地球的、宇宙的規模になれば、人類が淘汰されるという、人類にとっては好ましくない事態の可能性も無くは無いけど) 価値最大化については、原稿にあった、円状に結んだヒモに水を注ぐイメージが、自分にとってはしっくりきました。 一見、水という単なる物体の起こす単なる現象と、人間が「価値」という好ましいものを得る行動を比べてもしょうがないように見えるけれど。 「単なる」「価値」「好ましい」というのが思い込みで。 見方を変えれば、人間(おそらく他の生物も)だって、どうあがいても、より価値を大きくしようと「しか」行動できない(上手か下手かは別として)。 少なくともその点ではこの世の全てのものは、まったく同じものに支配されていると思いました。 人間は脳があるからそのぶん自由を感じる事が出来るというだけ、とも言えるんじゃないかと。 だから本来は、価値とか、無価値とか以前にそういうしくみになっているのでしょうし、 発展だって「何らかの物事が拡散している、増えている」というだけなのかもしれないけれど、 人間が実生活を送る上で、価値最大化として、使えるんだと思いました。 #####################################################################################################    はじめにお読みください.txt ##################################################################################################### それでは、「原則」の答えを直球で記したいと思います。 『  「原則」とは、『世界の原理であり、あらゆるものの価値を最大化させようと促しているもの』である。  「原則」を発見するというのは、あらゆる世界において存在する、「原則」の普遍的な作用を捉えることができたときに起こる、  脳内におけるひらめきが起こった瞬間のことを言うのである。  この経験を通すことによって、「原則」というものの概念が現実の生活とも完全に繋がるのであり、  あらゆる世界におけるノウハウや考え方の全ては「原則」の上に成り立っているものであることを感覚的に理解できるようになる。  原則的技量とは、価値を最大化させる能力(技量)のことで、「原則」を発見することでこれを劇的に高めていける。  「原則」に従うというのは、あらゆる物事において価値を最大化させていこうとすることである。  次第にこの「原則」は、人類の一人一人によって理解、発見、そして掌握されていくことになり、  その結果として、この世界は本来あるべき姿へと変わっていくことになる (世界中の原則理解者達によって全世界隅々までの価値が最大化されていく)。  この世界は、そのような「原則」によって支配されていたのである。 』 ※「原則」が広まっていく過程で、一時的に自称原則理解者が現れることは危惧される 自分たちの利益になるが、世界に対して害になることは「原則」に反している。 自分たちの視点からだけではなく、あくまでも全宇宙、全世界から見た視点での価値の最大化を目指す必要がある。 正しく「原則」に従えば、 自らの価値を高めることは世の中の価値の向上に繋がり、 世の中の価値を高めることは自らの価値の向上にも繋がっていくのである。 もっとも、「原則」に反する動きは、最終的には「原則」によって淘汰されることになる。 また、基本的には老子の説く精神があり、「原則」に対して謙虚であることが要求される。 >世界に〜するもの >物事に対して〜していくべきである このようなフォーマットで表すなら、 ・「原則」は世界に存在するあらゆるものの価値を最大化させようとするもの ・人間は、あらゆる物事に対して価値を最大化させていくべきである という形になる。 ようするに「〜」には「価値の最大化」という概念の言葉が入ります。 原稿の中で、私は「価値最大化の原理」を発見したと述べ、その内容について言及しています。 「世界の原理」=「価値最大化の原理」と捉えてしまって良いと言えるものです。 「原則」とは「価値最大化の原理」を促すものである。 つまり重要な概念(考え方)というのは、「価値最大化」という考え方のことです。 また、すでに「価値最大化」という概念を持っている人は多いと思います。 例えば、次の方も「価値最大化」という概念にたどり着ついているようです(「価値最大化の原理」の発見はしていないようです)。 http://ameblo.jp/valuest/entry-10076731447.html (余談ですが、こちらのブログも参考にしてみてください。「原則」の発見の状態に近いものがあります。)  http://kansai.talentnavi.biz/miyu/941 結論として、簡潔に言えば初めに記した『二重カギ括弧の部分』が「原則」の答えでした。 今書いている原則本には、その「原則」を展開した内容が書かれていると言うことです。 後は、「価値を最大化する」という概念の理解ができるかどうかであり、 「価値最大化の原理」を自身が発見できるかどうかです。 「原則」という存在は、「この世界全体の価値を最大化させようとしている存在である」ということです。 「原則」を発見する(見い出す)ことで、この「原則」を直接用いた考え方ができるようになります。 これを見つけることで、物事において価値を最大化させるイメージが自然と湧いてくるようになります。 このように、「原則」というのは発想法(技能)なので、それを言葉では伝授することができす、自らが学び取っていくしかないのです。 #####################################################################################################   最終的な結論『人生最大の発見は「原則」を用いた価値最大化の手法である!』(2009年10月20日追記)   ##################################################################################################### 人間にとって、「原則」は理想的な経営を行うため(価値を最大化させるため)に必須なものであった。 価値を最大化させるという技能の習得は、「原則」を発見することでその終着点に至るのである。 これによって身の回りの物事の価値最大化を図れるようになる。 「原則」を掌握するというのは、普遍的な「原則」の作用を捉えることができた状態であり、 身の回りの物事についてだけでなく、その応用範囲をあらゆる物事にまで広げることができることを言う。 原則掌握者にそれが可能なのも、どこの世界についても「原則」のもたらす作用自体は単純かつ同じ性質を共通して持っているからである。 つまりは、「原則」の性質全てを理解した者を原則掌握者と言うのである。 また、「物事においてどのようなスタンスで経営をしていくのが理想的なのか?」 という問いを突き詰めて行った先に発見したものが「原則」だったのであり、 『全ての答えは「原則」から導いて進んで行く』というのがその答えであった。 「原則」は価値を最大化させるために必要な考え方の、さらに元になる基本原理として使えるものであり、 物事における理想的な形や流れを作るために必要なものであったのである。 あらゆる物事は、「原則」に則した性質を有したときに初めてその真価が発揮されるのである。 「原則」そのものを捉えることのできた者は、その性質を世の中に与えていくことで「原則」に従い、 「原則」そのものを捉えてはいない者は、その性質を理解していくことで「原則」に従うことが可能となる。 前者は「原則」による流れをゼロから生み出せる者となり、 後者は「原則」による流れを見つけ、 自らの進路をそれに沿う方向へと転換させていくことによって、その流れをより確かなものにしていくことが可能となる。 これが「原則」に従う原則理解者の行いである。 #####################################################################################################   参考資料ほか   ##################################################################################################### 本テキストが「原則」に関して端的にまとめられた情報となっています。 しかし、この内容はあくまでも骨組みという位置づけであり、 最低限の分量で「原則」の概要が知りたいという人向けのものになっています。 詳細が知りたいという方に関しましては、私が現在まとめている原稿(原稿用紙で700枚程度)を読んで頂ければ幸いです。 現在は前半部しか公開していませんが( http://www.gensoku.net/#genkou )、 まとまり次第、後半部も公開したいと考えております(希望者にはメールにて配布しています)。 前半部は「原則」の概念について、それを表現したひとまとまりの文章になっていると考えて頂ければと思います。 今のところ、前半部&後半部を読んで頂くことで、「原則」に関して全ての人が納得できている様子です。 つまり、自分自身と「原則」との位置関係を掴めるようになったということです。 現状としましては、後半部の完成度が低いので、そこを何とかしていきたいところです。 しかしながら、必要な情報自体は盛り込むことができていると考えている次第です。 また、過去に原稿全編を読んでもらった人から頂いた感想をまとめたものがありますので、 参考までに紹介しておきます。 http://www.gensoku.net/kansou.pdf ※原則スレpart9〜part24のテンプレートとなっていた格言集はこちらです。 http://www.gensoku.net/491-493n ※原則スレpart1において、言葉とコミュニケーションについて述べている部分です。 http://www.gensoku.net/101-109n.html ※コッソリアンケートβにて6000名を対象にアンケート調査を行った結果です。 http://find.2ch.net/enq/result.php/47646/ <参考文献の紹介(http://www.gensoku.net/#bunken)> ・トップ自らが範を示せ。経営の原則は業種を超えて同じだ。 http://www.gensoku.net/bunken.html ・会社をつぶす社長は80%の”原理原則”を知らない。 http://www.gensoku.net/bunken2.html ・原理原則に則って物事の本質を追究して、人間として何が正しいかで判断する http://www.gensoku.net/bunken3.html ・原理原則を無駄にするな、と若い映像制作スタッフ志望者たちに伝えておきたいのです http://www.gensoku.net/bunken4.html ・「普通の人」を「最強の戦力」にする「秘められた価値観」とは? http://www.gensoku.net/bunken5.html ・原則は自明的な自然の法則といえます。 http://www.gensoku.net/bunken6.html ・原理原則は、周囲がいかに変化しようとも、常にその物事を根底から支えるものとして存在し続けるのである。 http://www.gensoku.net/bunken7.html ・プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。プリンシプルに沿って突き進んでいけばいいからだ。 http://www.gensoku.net/bunken8.html ・あらゆる物事には原理・原則が存在し、まずはそのことを知りなさい、学びなさい http://www.gensoku.net/bunken9.html ・いついかなるときであっても、自分のなかに原理・原則があれば、自信を持って生きていくことができるはずです。 http://www.gensoku.net/bunken10.html ・この変化の激しい時代だからこそ、変わらない商売の大本、原理・原則を見直すことが必要なのだと痛感しました。 http://www.gensoku.net/bunken11.html ・基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻する http://www.gensoku.net/bunken12.html <参考書籍の紹介> その1:http://www.gensoku.net/books.html その2:http://www.gensoku.net/books2.html 『 後半部に出てくる4つのキーワードについても触れておきます。 【「原則」,「価値最大化の原理」,「オブジェクト指向(モジュール化)」,「自己組織化」】 参考書籍: ・モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492393706/ ・自己組織化力 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4779005590/ 』 人生最大の発見スレッド@2ちゃんねる哲学板 まとめサイト http://www.gensoku.net/